新生・喜歌劇楽友協会では、当協会にご縁のある2人の素晴らしいマエストロを顧問に迎えました。お二人には今後、公演の指揮、特別講座の講師として喜歌劇楽友協会を支えて戴きます!

牧村 邦彦 

指揮者・みつなかオペラ音楽監督


大阪芸大在学中、当時この学校の講師をされていた向井楫爾先生に声をかけて頂き、先生が企画したオペレッタ公演の練習ピアニストとして仕事を始める。1982年喜歌劇楽友協会発足第1回公演で、故小松一彦氏の副指揮者としてオペラ指揮者の心得の手ほどきを受ける。1984年オペレッタ「ジプシー男爵」公演時、急遽公開ゲネプロを振ることになり、初めてのプロオケにビビりながら何とか最後まで辿り着く。オペレッタにはまり込み、ウィーンに留学。年間150本のオペラ、オペレッタを観たのもいい思い出である。帰国後も井村誠貴氏にバトンを受け継ぐまで「こうもり」を振り続けた。2004年まで大阪シンフォニカ―(現大阪交響楽団)の指揮者を務め、この楽団のオペラコンチェルタンテシリーズを継続した。新国立劇場スタッフを経て、全国のオペラ団体を指揮し、北は札響から南は琉球フィルまで、各地のオーケストラと共演。
  現在、みつなかオペラ音楽監督、大阪音楽大学大学院講師、大阪芸術大学客員教授、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団正指揮者。

阪 哲朗

指揮者・びわ湖ホール芸術監督

1987年京都市立芸大作曲専修1回生の冬、大学の掲示板で喜歌劇楽友協会の練習ピアニスト、指揮者募集の掲示を見て応募し向井先生に拾っていただく。最初はピアニスト、後に副指揮者として、「乞食学生」「こうもり」「カルメン」「ジプシー男爵」といった主要なレパートリーを牧村邦彦氏らの元で研鑽を積む。来る日も来る日も新生保育園に通い、オペレッタ特有のアゴーギク、テンポルバート、芝居を損なわない音楽の入れ方などの基礎を学ぶ。1990年京芸卒業後、11月「こうもり」で喜歌劇楽友協会デビュー、その後は「カルメン」「マリッツァ伯爵夫人」関西初演などを指揮する。1990年渡欧後は、1992年「ジプシー男爵」でスイス、ビール歌劇場でデビュー、以降、オペレッタ、ミュージカルをライフワークとして、ウィーンフォルクスオーパーでの「こうもり」「カルメン」を始め、「ウィーン気質」「メリーウィドー」「ロシアの皇太子」「チャルダーシュの女王」「マリッツァ伯爵夫人」「花火」「ラ・カージュ・オ・フォール」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「ウエストサイド物語」などをドイツ語圏の劇場を中心に指揮。
 現在、山形交響楽団常任指揮者、びわ湖ホール芸術監督、京都市立芸術大学指揮科教授。