井村 誠貴

指揮者

1990年、当時「ジプシー男爵」に出演予定だった母から『凱旋行進曲のマーチングドラム奏者を向井先生が探している』との話を聞き、急遽出演する事になった私。それが私の喜歌劇デビュー!? 指揮者は牧村邦彦氏。そして、その凱旋行進曲の副指揮をしてペンライトを振っていたのが阪哲朗氏であった。その後、1992年の「カルメン」より副指揮者として参加。1997年「ウィーン気質」邦人初演で指揮者デビュー。それからは喜歌劇楽友協会のほぼ全ての公演を、2014年「カルメン」で幕を下ろすまで、実に19公演を指揮してきた。副指揮時代は大道具搬出のトラック運転。時には向井先生ともぶつかりもしたが、周囲からは『まるで親子喧嘩!』と言われるほどの関係。音楽だけでなく、オペラ作りの基礎を向井先生から学んだ。その後、2013年には国内における年間オペラ指揮公演回数が日本人第1位になるなどオペラ指揮者としての地位を確立。ミュージカルにも活動の場を広げ、「ラ・カージュ・オ・フォール」を皮切りに、「マイ・フェアレディ」「レ・ミゼラブル」等のロングラン公演を指揮。その活動の幅は指揮活動だけにとどまらず、オペラ演出、作曲、作詞、編曲者としての活動も著しくマルチな才能を発揮。現在、BBSO音楽監督、苫小牧DSB音楽監督、尼崎市合唱団指揮者、春日井市民第九音楽監督。